MtGにおける効果処理の順番の考え方、およびそれを行う為の領域。
英語の「stack」は「一山、積み重ね」の意だが、大昔のパンチカードを使う計算機で使われ、更にそこから発展した現代のIT用語においては「後入れ先出し」の意味で使われる。これはつまり「後に入れた物から先に出す」という意味であり、MtGでも同様に扱われる。(他のカードゲームでも同様の概念を持つ場合が多い)
唱えられた呪文や能力はスタック領域に移動する。
このタイミングで、各プレイヤーは(発動可能な)別の呪文や能力を発動できる。そうした場合、その能力もスタック領域に移動し、1つ目の能力の上に積まれる。
これを繰り返した後、どのプレイヤーも新たな呪文や能力を発動しない時、スタックの上から順番に効果を解決していく。
例を挙げるとこうなる。
1.プレイヤー1がクリーチャーカードAを使用した
→Aがスタック領域(1段目)に移動する
2.プレイヤー2がそれを打ち消すカードBを使用した
→Bの打ち消し効果がスタック領域(2段目)に移動する
3.プレイヤー1が更にそれを打ち消すカードCを使用した
→Cがスタック領域(3段目)に移動する
4.どちらのプレイヤーもそれ以上カードを使用しなかった
5.スタック領域の一番上(3段目)のカード効果が解決される
→CがBを打ち消す
6.スタック領域の一番上(2段目)のカード効果が解決される
→Bは打ち消されているので何も起きない
7.スタック領域の一番上(1段目)のカード効果が解決される
→Aが場に出る(Bは打ち消されているので影響されない)
文章だと一見ややこしいが、MtGAだと積み重なる形で表示されるので非常に分かりやすい。(重なったカードを上から順番に処理していけばいい)
ちなみにスタックの処理解決の途中に何らかの効果が誘発した場合、それもスタックの一番上に乗り、順番に解決される。
たまにややこしくなるが重要な要素なので頑張って慣れよう。