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 プロフィール・説明Twitterマシュマロ

 加賀美社長の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、いよいよスタートしましたね。
 前作ブレワイでリスナー阿鼻叫喚の自由な攻略を繰り広げ、かつてBesiegeで「足し算しかしない男」の異名を持つ英国紳士(と書いてパンジャンドラム制作者と読む)が、新たなハイラルの地に降り立つとどうなるか。……まぁ厳密にはまだ降り立ってないけど。
 
 ああ、社長らしいなぁと思う結果になりました。
 
 ネタバレ満載なのでまずは本編を見てね。

 ウルトラハンドを入手して概ね最初に作った物が木箱と樽と壺を重ねた謎オブジェ(直後に倒壊)という時点でセンスしか感じないんですけど。
 その後もSASUKE式縦型スライダーでコロ虐を果たし自分は落下して鉄骨渡り、イカダの繋ぎとしてキノコを使用、途切れた線路を足し算の結果スターレイルで突破と、まぁ案の定面白い。
 祠内でスクラビルドしろとばかりに武器と岩が置かれていても岩だけで突破するのは想定している任天堂も凄い。前作プレイヤーだとそうなるのは無理も無いし、武器全部破壊しちゃった場合に突破不能にならないようにしてるんだなぁと。
 
 で、改めて実感したこと。
 社長って、非常に素直で理解力がありつつ、結果よりも過程を重視するタイプだなと。
 
 脳筋脳筋と言われているけども、用意されている第一解答には割とすぐに気付いていた感。
 ブロックゴーレム戦もすぐに攻略法に気付いていたし、「成程これを使っていけということか」という理解の速度がまぁ早い。
 でもそのままじゃ終わらない。トーレルーフ入手直後が顕著だったんですけど、社長はスマートな解決なんて望んでなくて、「これって出来るのか?」「こうやったら面白いんじゃないか?」というのをめっちゃ考えている。
 その手法が足し算を重ねてパワーで解決しがちだから脳筋と言われるんだろうなと思います。それでいいしそれがいい。
 
 これ、ぱっと見だと「なんでそんな面倒臭いことしてるの?」とか思われがちなんですけど(そしてそのような指示コメが飛びがちなんですけど)、ティアキンみたいな解法がいっぱいあるゲームだと最大の魅力なんですよね。
 眼の前にあるフックを使えば上手くいく。スクラビルドでハンマーを作ればすぐに進める。でもそれじゃあ「えっそんな方法もあったの?!」という驚きは生まれない。
 社長が最新タイトルを敢えて発売直後にはやらないんですが、だからこそ「皆様や他配信者さんが見たことの無いものを見せる」というスタンスを持っていることを思い出しました。
 だから祠や難所でコメント見ないの大正解。私はリスナーではなく“社長の”やり方が見たいので。
 
 これを社長流に言うと「初心者にカードゲームを教えない方がいい」になるの、めっっっちゃくちゃ社長らしくて大好き。
 こっからは遊戯王コーチングの話も交じります。
 
 社長はこれまで星川サラちゃん、フミ様、森中花咲ちゃん、葉加瀬冬雪ちゃん(はかちぇ)に遊戯王を教えてます。(はかちぇに教えたのは裏でだけど、社長が伝授したデッキを持って「指示厨蠱毒デュエル」なんてものをやってました。こちらも面白かったので是非見てほしい)
 社長の教え方は一貫して「相手の好きなカードを訊くこと」「最初に最強のデッキを渡すのではなく、徐々に強いカードを入れていくこと」そして「どんなカードやプレイングも否定しないこと」。特に最後の、とってもいいなぁと思うのです。
 
 カードゲーマーはよく「なんでそんな弱いカード入れてるの? こっちの強いカード入れなよ」とか言いがち。でもこれ、本人が前者のカードが好きで入れてるとしたら、言われるのは大分悲しいわけです。
 特に初心者だと、絵柄が可愛いとか設定が好きとか、初めて手に入れたカードだからとか、初めて勝ったデュエルで活躍してくれただとか、自分の嗜好や大事な思い出と紐付いていたりするかもしれない。
 中級者以上だと「最後に“最初に使いたかったカード”を抜いてデッキ完成!」とかよくある話で割り切ったりするもんだけど、それでも勝つ為にはしょうがないんや……すまんな……とカードに対して思ったりもする訳です(私もたまにある)。
 
 多分社長はこの辺の感情論を特に大事にしてるのかなと。
 初心者が、好きなカードを大事にしつつ、どのカードが弱くてどのカードが強いのかを知って、ごめんねと思いながらも新たな強いカードを好きになっていく。いきなり差し替えろと言われると悲しいけど、徐々に自分で差し替えていくのもまた楽しいと知ってもらいたい。そう思ってるのかなぁと私は勝手に推測しています。
 
 デッキ編集の際に「そのカードも良いカードではあるんですけど」「私は好きなんですけど」と言いながら取り替えたり、パック剥きの際にどんなカードも基本褒めるのとかも好き。それでいて本当に良いカードやお目当てのカードはリアクションがでっかくなるのも分かりやすい。
「一見弱そうに見える子だってこんなに戦えるんだ」「このカードを上手く使う方法は本当に無いのか?」という考え方、たまに変なレギュレーションで対戦会を開く社長の思惑とも合致する部分があって、何かいいなぁと思う次第です。
 
 あと、何回同じ質問したりミスをしても責めないのもいい。
 覚えることや考えることが沢山ある(配信中なら特にそう)遊戯王において、1回で全部理解するなんてどだい無理な話な訳で。
 そんな時でも「何回訊いてもらってもいいですよ」と言って、実際繰り返しても同じトーンで返してくれたり、「そういうミスをして人は遊戯王プレイヤーになる」と言ってくれるの、実に良い先生だなと思います。
 
 でも逆に、ただ勝利を求めるタイプも全然ありだと思ってます。
 それこそやしきず(社築)が「好きだからこそ手抜きはしない」タイプだし、大昔にエビオ(エクス・アルビオ)がMtGのデッキ相談をした時に「このカードって……」「いらん」と即答したMtG警察の恐い方なんですけど、そういう人もいていい。 
 カードゲーマーって色んなタイプがあって、好きな絵柄のカードを使いたいとか、とにかく勝てれば何でもいいとか、変なコンボを決めたいとか、数値のでかいカードで殴りたいとかあります。
 MtG開発する「ティミー、ジョニー、スパイク」の考え方、社長も把握しているし多分教える時も意識してそう。
 
 これで言うと社長はジョニー混じりの典型的なティミー。「何かを達成することではなく、プレイそのものから得られる興奮や快感を求めていて、分かりやすく派手な能力・効果を持ったカードを好む」という特性といい、リンク先で見れる細分化された例と言い、思い当たる節ありありです。
 何回死んでもいい、何回失敗してもいい、何回負けてもいい。自分の望むやり方で目標を突破したい。その為にはどんどんアドバイスが欲しいけど、違う方法にしろという命令は聞きたくない。そんなタイプ。
 
 ちなみにやしきずはスパイク。ティアキン見る限り新しいやり方を忘れがちで既成概念にこだわりがちだけど、視野角が狭い分突き進む力がまぁ強い。語録を擦り倒す辺りもこの性質故かも。突き詰めた結果強者の領域へ行くのが凄い。でもこんなにもファルゴミーム(「ファー!甘い甘い!」)とスノーフェアリーに落ちるとは思わなんだ……
 
 チャイちゃん(花畑チャイカ)はジョニー。普通な方法じゃつまらんと言って想定以上のコロ虐に走ったり変なうねうねするマシン生み出しちゃうのすごい好き。そんなつもりじゃなかった……って嘆いてるのもまた良い。リスナーがそれを温かく見守って、ヘマってもクスクスしてるのとても良いと思う。あとチャイちゃんの「もう疲れちゃってェ……」とかのコログ台詞本当に好き。
 この辺の分析、どっかで前にやった気がするけどカードゲーム以外にも適用してみても結構納得出来るところが面白いなと思います。
 
 最後になるけど私、社長が作ったパンジャンドラムが本当に好きなんですよね。
 下の動画、ちょこっとだけでもいいので見てほしい。

 社長が慣れるまでずっとアドバイスを控えてくれた英国紳士淑女(有識者リスナー)の皆さん、アドバンスドビルドに気付いた瞬間の世界の開け方(今回も冒頭でそれを覚えててくれた発言してて嬉しかった)、そして完成した見事な機体。
 時間も短いし初心者だし、普通に転がって爆発出来れば上出来と思っていたけど、それを覆す変形機構、そして横ブースト。基本的にはパンジャンドラムの基礎に忠実な形状をしていながら、口を開くとどこか生物っぽさもある揺らぎも備えた不気味さがある美しさ。ドリルが好きというシンプル男の子らしい嗜好を加えつつ、それを単なる武器ではなく足として使う発想。
 
 第一人者から見本を貰った経緯といい、「守破離」という考え方を思い起こさせる作品だなと思うのです。
 あれから3、4年が経つんですが、社長の根底は変わっていないなと思わされたし、更なる飛躍が見られるのかもしれない。そう思うとワクワクが止まりません。
 
 何か懐かしさも感じて久し振りに長めの話を書いてみました。とにかく今は、この先社長がどんなビックリドッキリメカを作ってくれるのか、謎をどう解くのか滅茶苦茶楽しみです。
 次の配信いつかなー。

感想文ゼルダの伝説遊戯王

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