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 プロフィール・説明Twitterマシュマロ

最終更新:2020/07/05 18:07

2020/06/20、21に開催されたにじさんじ公式スプラトゥーン大会。
そこで優勝を飾ったチーム321について、これまでの軌跡と「ここすげぇ!」という点を中心に色々書きました。
筆者は潜在株主かつスプラエアプという前提でお楽しみください。


【ご注意】
・当然ですがネタバレ満載です(他の大会のネタバレもあります)。まだの人は本戦だけでも見て来てください。
・筆者は潜在株主です。社長に肩入れしています。同じ321でも全視点を全編見ているわけではありません。
・筆者はスプラトゥーン未経験です。各種動画で得た知識で語っています。
・チーム321にあったことを書いているだけで、他チームにもあった・無かった等は分かりません。全部を見てる訳ではありません。
・試合中の記述は概ね社長に限界化してます。筆者は社長のシャウトが好きな人です。

 なので他のファンの方や有識者から見て「ちげーよバカ」という点があっても多めに見てください。
 他チームも他チームなりのスタンスや努力や思惑があるし、ほんの少しでも何かが違えば(例えば最後の1秒で何処を向いてインクを吐いたかとかそういうレベルでの違いで)勝負の結果が違っていた試合もありました。
 正直何故チーム321が優勝出来たか明確な理由すら分かっていないし他のチームが優勝していても全くおかしくなかったと思っているけれど、それでも私はこのチーム贔屓なので褒め称えるということを念頭に置いて頂ければ幸い。

チーム321って?

 にじさんじ公式スプラトゥーン大会「にじスプラ大会」で見事優勝を飾ったチームです。
「チーム321」で「ちーむ・さつい」と読みます。意味はまんま「殺意」です。
 愉快なメンバーは以下の通り。リンク先は非公式まとめWikiなのでみんな読もう(宣伝)。

郡道美玲(ぐんどうみれい)
 私立男子校の数学と社会の教師。ドSとゲスとセンシティブな発言が多いが、裏では優しいと社長に暴露されている。
「コラボではまとも」と言われており、実際今回もしっかりと有能な先生として活躍した。
 社長とはTwitterでの会話の他に「映画を見てきて話すやつ」コラボで共演している。

奈羅花(ならか)
 人間界にやって来た見習い獄卒。つまり鬼。
 可愛らしい見た目と声をしているが超負けず嫌い。よくリスナーに噛み付いているようだが今回は楽しそうでとても可愛い。
 社長とはポケモン交換をする仲で、必殺ラプラス(一撃必殺技+滅びの歌オンリー構成)と「たかしくん(ノーガードカイリキー)」の交換留学を行っている。

フミ(ふみ)
 とある神社に祀られている神様。引きこもり歴50年らしい。
 機械音痴でゲームがド下手。恐らく名実共ににじさんじ最弱(だった)。
 社長とは直接的な接点ではないがガンダムオタクという共通項がある(が、ガノタは不用意に接触すると戦争になる恐れがある為社長は慎重に様子を伺っていた)。

加賀美ハヤト(かがみはやと)
 我らが加賀美インダストリアル代表取締役。
 クールな外見に反して普段は温厚、実際は負けず嫌いでシャウト(デスボイス)が出来る熱い人というギャップの権化。
 スプラトゥーンでは他のゲームでは見られない男の子っぷりを出すので前回大会の様子も必見。なおFPS・TPSは得意ではない。

動画で見るチーム321の軌跡

 切り抜き動画も色々上がっていますが一次ソースということで。
 以下、時系列順なので全部追いかけるとエモさが増します。めっちゃ長いけどな!

17日:練習初日(郡道視点奈羅花視点
18日:練習2日目(社長視点郡道視点奈羅花視点
19日:練習3日目(郡道視点

20日:本戦1日目(下は社長視点・運営枠郡道視点奈羅花視点フミ視点

21日:本戦2日目(下は社長視点・運営枠郡道視点奈羅花視点フミ視点

ポンコツ?チーム、「殺意」を冠す

 公式からチーム編成の告知が出されたのが17日。
 この時点では、恐らく誰もがこのチームが優勝するとは思わなかったでしょう。
 ゲーム下手と名高い郡道先生。FPS初心者にして前回大会でも大きな活躍を見せた訳では無い社長。FPSはやっているもスプラでの実力は未知数の奈羅花ちゃん(前作S帯という情報もありますがこちらでは未確認)。そしてにじさんじ最弱と噂されるフミ様。
 しかも初戦の相手はFPS勢かつスプラも上手いとされるイブラヒムさんと前回優勝チームに所属していた夕陽リリさんを擁するチームI。「これは初戦敗退だわ」と思った人も多いのではないでしょうか。正直私も思いました。

 ですが実際のところは郡道先生は前作やりこみ勢、社長も前作プレイ済み。奈羅花ちゃんもFPS勢らしいセンスの良さを持っていました。フミ様はこの時点ではまぁ……うん……な状態だったのですが、これはにじさんじ内の大会。
「如何に初心者の腕前を底上げするか」「如何にチームで動くか」
 前回のスプラ杯でも見受けられたこの部分が勝負を分けたように思います。

 初日の練習、2対2での対戦は案の定先生と社長が強い結果に。
 2人のあまりの虐殺っぷりに「殺意が高い」→「チーム殺意」と社長が言い出してそのまま命名されました。お前が言い出しっぺかーい!とうろ覚えだった私は悶絶したんですがまぁ解釈通りではある。前回大会での動きや「戦国Arkと呼ばれた男」という肩書きなどなどを踏まえれば当然の帰結です。
 一応字面は「321」とマイルドになったものの、先生と奈羅花ちゃんもアグレシッブな性格なのでピッタリなチーム名だと思います。ジャイアント・キリング感も強いですし。他チームは全員の名前から取ったりしてましたが、正直数字3文字って書きやすいし覚えやすくて助かりました。

 この「321」はリスナーの間でも闘志の表れ、鼓舞する為の掛け声となりました。
「ぶっ殺す!」だと少々野蛮過ぎますが、「321高めてけ!」「321込めろ!」だと意味は同じながらも統一感や団結力が増してて良いキーワードだったと思います。
 潜在株主の多くは戦争を乗り越えて来ているので蛮族ムーブも歓迎しちゃうし、古参は更に英国面も持っているので皮肉さも好みます。無関係な人が見ると意味が分からない応援(カウントダウンっぽいけど違う)とか最高じゃね?(まぁ「殺意上げろ!」と書いちゃう人も居ましたけど結果オーライということでここはひとつ)

練習における質と士気の重要性

 初日の練習試合で不破湊さん率いる「雪晴れに花ふわり」に惨敗したチーム321。転換点は練習2日目かもしれません。
 エアル王子率いる「LLカニ缶」との練習試合中、奈羅花ちゃんがデュアカス(デュアルスイーパーカスタム)を持ち、メインとサブ(スプラッシュボム)による対人性能とスペシャル(アメフラシ)による塗り性能に着目。このまま本戦まで使い倒すメインウェポンとなりました。
 一方で苦手意識のあったマンタマリア号を試行錯誤しながらの連戦では「マップを見る」「最後の30秒で死なない」など積極的に問題点探しては改善を試みます。

 この「どこが悪いのか探す→改善する」というフローが滅茶苦茶重要だったなと思います。
 闇雲に何度も何度も練習すればいいのではなく、どこか悪いかを調べ、試行錯誤し、改善するというのはスプラだけではなく学び事全般において言えること。
 誰か1人の上手い人に教えてもらうのではなく、積極的な会話によりチーム内で情報共有してしていけたのも良かったのではと思います。

 そしてチーム321で特徴的なのは士気の高さ。
 誰かをキルした報告があればその度に「ナイスゥ!」「最強!」「神!」と様々な褒め言葉が飛び交います。(個人的にフミ様から奈羅花ちゃんへの「スプラやる為に生まれてきたのか?!」が好き)
 社長の誉め殺しデッキが相変わらず火を噴いていましたが、他の3人もしっかり乗っかってどんどんテンション上がって行く様子は本当に見ていて楽しいところ。たとえ劣勢で謝罪が入っても即フォローが飛んで即前向きに転じるにも良い点でした。
 そして勝てば「ッシャア!!」という普段は聞けない社長の喜びのシャウトが炸裂するの最高。女性陣も同じように声上げて思いっきり喜んでくれるのとても良い。負けても前向きな反省ともうちょっとだったという冷静かつ温かな感想になってあまり落ち込まなかったのも流石。
 前日含めてぼろぼろに負け通しながらも最後に連勝したのは心を折らずに来た甲斐あってのことですし、「このチームでもやれるんじゃないか」という希望を持つに相応しい練習試合でした。

 で、個人的にすごいなと思ったのはそこで終わらないところ。チームでの対戦終了後、2:48:00辺りから4人で練習を続けてます。
 マップの理解を深める「散歩」は本戦でもぶっ刺さってましたね。先生を中心に、社長や奈羅花ちゃんは「ここから裏取り出来る」「ここに立たれると嫌だ」などとマップの特性を理解することで戦術面を強化。フミ様もジャンプ等基礎練習をすることで全員が効率的な動きが出来るようになってました。こういう基本的でも重要な練習に付き合ってくれる人が居るって初心者にとって非常に心強いと思います。
 そして最初はマグレで発生した「3対1」は逃げの特訓になってました。闇雲に突っ込んだら確実に負ける人数差の中、如何に逃げながら攻撃に転ずるかという点は「殺意だけでは勝てない=生き残ることの重要性」ということの最初の気付きとなったのではないでしょうか。

先生の教育とフミ様の成長、それから猫

 今回のチーム321、勿論全員素晴らしかったのですが特筆すればフミ様だと思います。
 最初はボタンを目で確認しなければ操作もままならず、下手だから大会に出るなとリスナーから言われ、練習中も専門用語だらけで周囲が何を言っているのか分からなかったというフミ様。
 それでも出来ることをとチームで考えた結果、行き着いたのが「ヒッセンを持つ」ことでした。

 こちらのブキ、文字通り筆洗の形をしたバケツ(スロッシャー)でして、広範囲に広がるインクによる塗りは勿論、サブ(クイックボム)により足場を奪ってからのキルとスペシャル(インクアーマー)による味方の支援が行えます。
 321の場合他3名が中〜長距離武器を持っており決まった陣形というのがあまり存在しません。キルと塗りに別れるということをあまりせず、言ってしまえば全員遊撃隊、「殺れる時に殺り、塗れる時に塗る」というなかなかフリーダムなチームです。
 ここでフミ様がヒッセンを持つことにより、「メイン1発の塗り範囲が広い(=塗りでの役割)」「多少狙いが甘くてもマグレ当たりが発生しやすく、当たれば一定ダメージが入る(=キルでの役割)」「アーマーにより他の3人は無理出来る(=打開時の役割)」と、勝利への貢献度が非常に高くなりました。

 ですが問題はランク不足でヒッセン入手が行えないこと。2ランク程度とは言え1人でやるのは大変だと思うのですが、しっかり先生が付き合ってくれていました。3日目、実質的に先生とフミ様の個人練習です。
 雑談混じりでのランク上げはほのぼのしていていい雰囲気ですし、その後無事にヒッセンを入手してからの先生の丁寧な指導は見事なもの。フミ様も最初は辿々しくも諦めずに朝まで練習を続けたのは見事。

 そしてそこに何故かそこに野良猫……もとい文野環さんが乱入します。
 元々フミ様と仲の良い野良猫さん、ゲーム購入直後でありこの時点でのプレイ時間は5時間に満たないド素人であり、今回の参加者の中ではフミ様に並ぶ下手さなのではと噂されていました。
 が、実際に練習試合をしてみれば野良猫さんは普通に動けていてフミ様を負かす始末。この時点でリスナー(もとい私)には「野良猫以下か……」「チーム321終わったな……」という空気がありました。

 でも、それでもフミ様もチーム321も諦めませんでした。
 下手だからとどこかで妥協することも出来ただろうに、恐らく最後の最後まで練習をしていました。
 そうしていよいよ本番を迎えます。

本番初日、努力の結実

 運命の本番当日。第1回戦は「Iチーム」イブラヒムさん、メリッサさん、夕陽リリさん、えま★おうがすとさんとの対戦です。
 イブラヒムさんと社長と言えばご存知の通り、Ark戦争の発端。その後紆余曲折を経て「友達」として最終決戦まで共に戦った間柄ですが、戦争が終わった後、再戦の約束をしています。
 今度は、別のチームだったとしても。
 この前に一度ヴァロラントで戦っていますが、練習を経るような本格的な対戦はここが初。まさにあの時の言葉を叶える瞬間でした。

 バトル開始前、「1回戦で負けたら誰の所為ってことにする?」「社長!」「よっしゃ!」と言い合う先生と奈羅花ちゃん。
 あくまで冗談の域として「やっばぁ……」と呟きつつも、「じゃあ逆に完全に私の所為にしていいからもうマジで好き勝手やって下さいねコレ」と言い切る辺りはマジ社長でした。かっけぇ。Ark戦争でエビオを勧誘する際に「負けたら私が全て責任を取る」と言っていた通り、社長は責任を取るのが仕事ということを分かっていらっしゃる。かっけぇ(2回目)。

 そして始まったこの対戦、もし郡道先生が運営に訴えず、1勝した方が勝ちのルールなら初戦で終わっていました。
 1戦目のフジツボスポーツクラブ戦はラスト30秒でやられて押し込まれるという練習試合での負けルートを辿っていて、正直終わったなと思っていました。
 でもチーム321は諦めませんでした。気を落とすこと無く反省を進め、良い点を見付けて次に向かっていました。
 続く2戦目のバッテラストリートでは死なないことと最後に塗ることを目指して勝利。フミ様のヒッセンと、土壇場で変えた社長のベッチュー(スプラシューターベッチュー)がそれぞれの定番ブキとなります。
 3戦目、ステージは奇しくも1戦目と同じフジツボスポーツクラブ。中盤でマルチミサイルに合わせた進行により相手3人を落として一気に塗りを進め、ラスト30秒で社長がイブラヒムを倒してその後もそれぞれがキルを取り、ラスト10秒で更に塗りを広げるという動きによって見事勝利を収めました。

 勝利後の4人の喜びっぷりは優勝に匹敵するのではないかと思う程で、奈羅花ちゃんの「最後生きててくれてありがとう〜!」と社長の「正直不安だった〜!」で私の涙腺は崩壊しました。
 またArk戦争ぶり返しちゃうんですが、対ヨルミナティ戦の最後も社長はヘロヘロになってて、本番中は士気を落とさないように声張り続けてるけど本当は心理的負担が大きくて不安なんだということを実感してしまい、潜在株主としてもう駄目でした。ここでイキり倒すのではなく涙声になって本心を吐露するような人だからこそ……好きなんだよ……(顔を覆う)
 あとイブラヒムさんの名前がよく分からなくなってる先生に「ヒム……ヒムです……」って教えてあげてるの流石仲良しー!と思ってまた涙腺がバグりました。

 その後の第2回戦の相手は「SSAO」アルス・アルマルさん、三枝明那さん、小野町春香さん、早瀬走さんのチームです。
 ここでの社長との因縁はやはりアッキーナでしょうか。先日の歌リレーでは「加賀美ハヤトになりたい!」と叫んだ彼をしっかりデスボイスで加賀美ハヤトにしました。玩具会社の社長は夢を叶えるのが仕事です。
 チームの代表格はアルスさん、Arkの第一次戦争では見事な魔砲少女っぷりが見れましたが今回はインクが出るブキを持って大暴れ。ですが……

 先生は勿論奈羅花ちゃんのフォローとエイムが光り1戦目のバッテラストリートでは危なげ無く勝利。
 2戦目は苦手すぎて練習しまくった結果リスナーから「実家」とまで呼ばれるまでに至ったマンタマリア号では社長が10キルを遂げて圧勝。社長のリスキルが刺さった形ですが攻撃に転ずる切欠がフミ様のアーマーだったり、奈羅花ちゃんがしっかり支援していたり、強い人(=先生)1人に頼らないチームであることがはっきり分かりました。
 これによりなんとなんとストレート勝ちでの準決勝到達。ちなみに当時の私は手が震えてました。社長が……社長がめっちゃかっこよかった……最高……雄叫びもかっけぇ……こんなに勝てると思ってなかった……素晴らしい……

本番2日目、チームの勝利

 日付変わって本番2日目、準決勝で当たるは練習で散々辛酸を舐めさせられた「LLカニ缶」。春崎エアル王子、神田笑一さん、愛園愛美さん、えるさんのチームです。
 このエアル王子、前回のスプラ杯で社長のチームと第2戦目で激突。社長は「エアルさん! 喧嘩しましょう!」と啖呵を売り、果敢に挑み掛かるも敗北、そのままチームも敗退したというこれまた因縁の戦いです。(なおえるさんは当時の社長のチームメイトでした)
 リベンジを心に決め、いざ戦場へ。

 1戦目は実家ことマンタマリア号。何度も何度も練習に付き合わせた挙句に勝ち逃げしたという思い出深いステージですが、ここでまた社長の裏取りが刺さります。そこにしっかり飛んで来て制圧範囲を広げる奈羅花ちゃんもナイス。
 相手をキルしない=自陣に戻らない=裏取りに気付かせないという、殺意を抑えた塗り重視の動きにより勝利を収めました。そしてあまりに喜び過ぎてマイクを吹っ飛ばす社長は必見。それに気付いた瞬間がめっちゃ可愛いです。
 2戦目の海女美術大学ではエアル王子得意の筆と神田さんのエクスプロッシャー、愛園さんとえるさんの支援に苦しめられるもこれまた勝利。中盤での王子との正面対決からの「エアルやっしゃあああ!!」の咆哮はこれまでの因縁に打ち勝った思いがこもっていてただただかっこいい。でも直後に謝るの社長っぽい。試合後の「あったまってしまった……」の掠れた声も愛おしい……何なんだみんな可愛いぞこのチーム……

 準決勝と決勝はBO5(先に3勝したチームの勝ち)なので3戦目に突入。ステージはガンガゼ野外音楽堂です。
 ここで社長はバレリミ(バレルスピナーリミックス)を手にします。スペシャルはナイスダマ、冒頭の「私に力を分けてくれ!」の台詞もカッコ良。2発目で「俺」って言いかけちゃうのも実に良い。その後社長の裏取りによる撹乱、前日からの2枚雨編成、先生と奈羅花ちゃんによる中央攻め、フミ様のフォローにより何と0.4%差での勝利となりました。直前のフミ様の「0.5チャンぐらいある」が実現してて流石神様。
 格上と思われていた相手へなんと3タテを決めての決勝戦進出です。

 泣いても笑っても決勝戦、対するは「月花ノ焔魔」。ウデマエXの実力者・弦月藤士郎さん、前回優勝チームにして「ボムのりりむ」こと魔界ノりりむちゃん、十分な腕前を持つドーラ様、初心者ながらもメキメキ成長を遂げた健屋花那さんというメンバーです。
 注目すべきはやはり弦月さん。様々なブキを使って翻弄して来る強敵でした。
 ……もうここは、本編で見て欲しいので詳細飛ばします。本当に本当に苦戦して、1戦目はまた0.4%差で、ここで負けていたらストレートで敗北していました。それでもフルセット、第5戦目までもつれ込んでの勝利でした。
 ちなみに機材トラブル中のお散歩もとても良い。イカさんピチピチ可愛いねからの人は争いをやめられないんだ……展開、運営枠の呆然と立ち尽くすジョン万次郎のカットがすごく面白くて好きです。

 勝敗の決め手は時の運かもしれません。或いは誰かのほんの少しの意識の差かもしれません。
 ブキが違っていれば、1歩立ち回りが違っていれば、別の結末になっていたかもしれません。
 それでも最終戦、冷静に殺意をコントロールし、塗りもキルも奪ったのはチーム321でした。

 試合の合間や終了後に明かされたのが、前日10時間ぐらい練習をやっていたという情報。
 不破湊さん・エクスさん・イブラヒムさん・フレンさんがそれぞれ相手チームのブキやムーブを真似た仮想敵となり練習試合の相手となっていたとのことで、最後の最後まで身のある練習をしていたことがよく分かります。社長のソロプレイにすっと入ってくるチャイカさんも仲良しなんだなぁと滅茶苦茶ほっこりしました。
「キルより塗り」の意識になっていたのもX帯の実力者から学んだのが大きかったのでしょう。あとミサイル撃って煽って来るフレンちゃん可愛い。本番前の練習ではフミ様辺りはミサイルを避けるのにまだ慣れていないのかな?と思ったので良い経験になったのではないでしょうか。
 イブラヒムさんは司会席でも自分を負かした社長チームを応援すると言っており、多くの想いを背負って突き進んでの優勝、本当にお見事でした。

 運営枠の終了後のわちゃわちゃっぷりも盛大に笑わせて貰いました。
 司会の3人の呼び出しからの締め、写真撮影、ドタバタのガチホコバトルなど、本当ににじさんじらしい幕引きだったと思います。
 直すべき所は次の反省とし、楽しむべき所は思いっきり楽しむ、そんな風に心躍る2日間をありがとうございました。

社長が「優勝した」ということ

 最後に社長について書くと、本人も言っての通り大会で優勝したことの無い人でした。
 元々ゲームは下手だと自称するぐらいで、にじさんじ内で大会と称されたものに登場したのはそもそも数回しかありません。出るからには勝つ気でいる人ですが、それでも勝てませんでした。勝てるだけの準備はしていて実力もあると見なされていたのに、本番で運に見放されたり熱くなりすぎて勝利を逃す人でした。
 Arkの戦争だって第一次の時は勝利したものの疲労困憊の内に「次」が始まり、頂上決戦でも最後まで粘り切るも勝利は得られませんでした。
 良い所まで行くのに勝ち切れない。そんな社長を後押ししたのは、紛れも無いチーム321の3人と他のライバーさん達だと思います。

 先生は本当に良い先生でした。フミ様や奈羅花ちゃんの指導は勿論、所謂中級者である社長を更にひとつ上達させた感があります。
 褒める時は褒め、相手のやる気を削がず、悪い点の指摘も具体的で非常に良い指導者だったと思います。
 運営等にブチ切れたりする場面もありましたがそれは逆を返せば今回の大会を良いものにしたいという表れでしょうし、社長が止めに入ることでガス抜きと規律維持が出来たのではと思います。

 奈羅花ちゃんは最高の戦士でした。先生とタイミングを合わせての2連続アメフラシによる制圧、欲しいタイミングできっちり来てくれるカバー力、よく通る高い声での褒めなどどの場面でも良い動きをしてくれました。
 タイマンでも相手を討ち取ったり、スライドによる回避など流石FPS経験者というエイムと立ち回りが映えてました。

 フミ様は本当によく成長したと思います。格上をちゃっかりキルしていたり自陣塗りを徹底してくれていたり最高のタイミングでのインクアーマー付与などしっかりチームの要でした。
 指導内容を身に付けるのは本人の努力や才能によるものですし、度重なる機材トラブルの中でも落ち着いて自分の役目を果たせたのは見事でした。もうにじさんじ最弱ではないと思ってます。

 それから協力してくれたライバーの人達。いずれも社長と縁のある人達で、これまでの社長の活動の集大成……と言うと大袈裟かもしれませんが、多くの人と関係性を結んで来たのだなと思って一ファンながらに嬉しくなりました。
 時勢が落ち着いたら皆で焼肉食べに行って欲しいです。皆様お疲れ様でしたー!!

おまけ:いざ、わっちゃわちゃの頂上決戦!!

 大会も終わった7月1日、なんと前回大会優勝チーム「インクフィッシュ」vs今大会優勝チーム「チーム321」のエキシビションマッチが開催されました。
 今回はナワバリに加えて、前回大会で使われたエリア・ヤグラ・ホコも加えたガチマッチルール。
 今大会では味方になってくれたエクス・アルビオが敵として参戦! やっぱり初心者なフミ様を連れて果たしてチーム321は勝てるのか?! あと皆テンション大丈夫なんですの?! という白熱の試合模様は是非ご自分の目でご確認ください。
 ちなみにどうしてこんなテンションなのかはフミ様が上げた練習動画を見るとちょっと察せます。暴言対策なんでしょうが……社長がやっぱり一番清楚では……?

まとめチーム321大会

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